筆者は今でこそ英語を仕事で使いますが、元々は英会話はほとんどできませんでした。
そんな筆者が英語を勉強し始め、実際に英会話ができるようになったきっかけも「海外駐在」です。
海外駐在では、英語ができたほうがよいケースのほうが多いでしょう。
海外赴任までの期間の問題もありますが、まずはよいきっかけだと思って、思いっきり勉強するとよいでしょう。
ここでは、英会話はほとんどできない状態で海外駐在が決まった人向けに、海外駐在に合わせてどんな英語の勉強方法がおすすめか、解説していきます。
最低限、どんなことができているとよいか?
突然の海外駐在の場合は、時間がほとんどないことが多いです。
当然できることは限られてくるので、まず最低限「何をできるようになるべきか」というの考える必要があります。
海外駐在ということで、「現地に住んで海外の人と英語で話す機会が増えたら、英語力も伸びるのではないか」という期待がある人も多いでしょう。
これは確かにその通りで、いいチャンスだと期待してよいでしょう。
この環境を活用して、自身の英語力を一気にアップさせるのが最も良いです。
しかしこの方法を実現する場合は、「現地の人と沢山話しをする」というサイクルに入ることがとても重要で、このサイクルに入れるかどうかで、海外駐在後に英語力がグングン伸びるか、逆に英語に強い苦手意識を感じてしまうかどうか、が変わります。
よいサイクルに入るためには、まず下記の英会話能力を身につけるとよいでしょう。
- 自己紹介
- 簡単な質問の文章
- よく使うフレーズ
それぞれの詳細を説明していきます。
自己紹介をできるようにする
現地の従業員と会うと、必ず最初に「自己紹介」の機会があります。
この「自己紹介」は形式的なもののように感じますが、実は現地の人はよく見ています。
この時に、たとえ暗記でも構わないので、ある程度流暢に英語で自己紹介をすることが大事です。
この時の印象で、現地の従業員は、その後その人にいろいろ話しかけてもよいのかどうか、ある程度判断しています。
英語を流暢に話していれば(話せるようにみせれば)、現地の人は「この人には英語でいろいろ話してもいいんだな」と思い、堅苦しい業務連絡のようなこと以外でも、話しかけてくることがあります。
話しかけてもらう機会が増えれば、少なくともヒアリングの能力は養うことができます。
もちろん、それ以降の会話が弾めば、よい英会話の練習にもなります。
話しかけてもらうには、英語が良くできそうな雰囲気以外でも、その人のキャラクターなども関わってきますが、性格やキャラクターなどを変えるには難しいので、まずは自己紹介では自分がある程度英語を話せるような雰囲気を出せるように、しっかりと内容を考えて、流暢に出てくるように練習するとよいでしょう。
簡単な質問の文章を覚える
英会話で、様々な話をするのはなかなか難しいです。
文法や単語を多く覚えて、それが口から自然に出てくるようになるまでには、かなり時間がかかります。
そのため、そこに至るまでには、うまく立ち回りながら英会話の場数をどんどんこなしていく必要があります。
そのたち周りの一つの方法が、「うまく質問をする」ということです。
内容が100%聞き取れていなくとも、うまく関連するような質問などを出しながら、会話を弾ませていきます。
相手はどんどん話してくれますので、聞き取りの良い練習にもなります。
また、英会話のレベルに関係なく、初めての人の英語は聞き取りづらいものですので、何度も話してもらうことができれば、だんだん理解できるようになることもよくあります。
会話が弾んでいけば、語学に関係なく相手ともいい関係を築くことができ、今後も英語で会話をしていくための下地ができます。
細かい仕事で必要な情報については、メールなどを活用して、間違いがないようにしっかりとフォローしていけば、業務上でも問題がでることはあまりないでしょう。
慣れてくると、自分の考えを伝えたくて、でも英語が出てこないもどかしいこともありますが、それは文法や単語などを増やして地道に練習していくしかありません。
まず、人間関係の立ち回りで、うまく英会話のチャンスを増やしながら練習していくには、上手に質問をしながら会話を弾ませることが重要です。
以下が覚えておくとよい質問の例文です。
それはどういう意味ですか?
~についてはどう思いますか?
~はどうしたらよいと思いますか?
~はどうしましょうか?
よく使うフレーズを覚えておく
英会話が不安になる一つの原因として、特定のシチュエーションに陥ったときに、なんと表現したらよいかわからない、というものがあります。
単語に近いところがありますが、知っておかないと表現できないものも多くあります。
これらの問題については、覚えておかないと乗り切れないことも多くありますので、覚えておく方が無難です。
以下のフレーズは覚えておくようにしましょう。
相手の言葉が聞き取れなかったとき
今話せる時間があるか聞きたいとき
相手の依頼に対応する意思を表現したいとき
これらのフレーズは頭に入れておいて、できればそういったシチュエーションになった場合にすぐ口からでるように準備をしておくとよいでしょう。