海外の仕事を請け負うフリーランスになるには?

英語を活かして海外の仕事を請け負うフリーランサーになりたい、あるいは英語はまだ初級だがスキルを活かして海外からの仕事を請け負ってみたい、と思ったことはありませんか?

日本ではランサーズやクラウドワークスが有名ですが、海外でも同じようなフリーランサー向けのプラットフォームがあります。

登録して仕事を請け負ってみましょう。

どんなフリーランサー向けプラットフォームがあるのか?

海外と言っても様々ですが、英語圏で始まって様々なフリーランサーが参加している有名なプラットフォームとしては以下があります。

  • Upwork(アップワーク)
  • Freelancers.com(フリーランサーズドットコム)

これらはどちらも英語圏の国から始まった、フリーランサー向けのプラットフォームです。

しかし、現在では様々な国に展開しており、英語は主な共通言語となりますが、様々なバックグラウンドや母国語を持った人たちが、このプラットフォームに参加しています。

それぞれのプラットフォームについて、筆者が利用した際の所感を記載します。

Upwork(アップワーク)

UpworkはOdesk(オーデスク)とElance(イーランス)という会社が合弁してできたサービスです。

OdeskもElanceも、元々フリーランサーを採用するプラットフォームとして有名でした。

Upworkは2018年にナスダックに上場しており、現在海外ではクラウドソーシングプラットフォームの最大手といっても過言ではないでしょう。

Upworkの投資家向け資料では、以下の重要な指標が紹介されています。

重要な指標は以下の通りです。

総取引額 150億ドル
売上 2億2500万ドル
主要顧客 9,500社以上
展開国 180か国以上
仕事カテゴリー 70以上

展開国が多く、また仕事のカテゴリーも70以上と多岐にわたっていることが特徴です。

フリーランサー向けプラットフォームには、エンジニア向けやWEBデザイナー向けなど、特化型のプラットフォームも多く存在しています。

そんな中でUpworkはWEB、開発系から、翻訳、リサーチ、ライティングなど、非常に多岐にわたっているのが特徴です。

また、180か国にもまたがっており、多くのクライアントとフリーランサーがつながっています。

基本は英語ですが、クライアントによっては、日本語やそのほかの言語がOKとなっていることもあります。

Upworkをクライアント側で使ってみた所感

Upworkを筆者はクライアント側利用した経験があります。

使っている感覚としては、非常に多様な国の方から応募が集まります。

アメリカ、ヨーロッパ、アジア、アフリカなど、あらゆるところから応募は集まります。

しかし、案件によっては応募者が適切でないことも多いように感じます。

というのは、筆者はある特殊な国の言語に精通した人(ネイティブスピーカー)に仕事を依頼しようとしており、またそれは募集要項でも明記していました。

しかし、集まってきた応募者はネイティブスピーカーでもなければ、その言語に一切関係のない人ばかりでした。

Upworkが自動でフェイクのアカウントを使って、とりあえず応募数だけを維持しようとしているのでは、と疑ってしまうぐらいです。

一方で、案件の条件を調整したり、人気が出そうな仕事内容にすると、特定の国の言語に精通したニッチな分野でも十分に人はあつまりました。

また英語によるコミュニケーションもOKで、スムーズに仕事も進められました。

人をしっかり集まるには、それなりに条件や仕事内容を調整する必要はありそうでした。

Upworkをフリーランサー側で利用した場合

筆者はUpworkをフリーランサーとしても利用しています。

Upworkは、登録する際に一つハードルがあります。

Upwork側がフリーランサーのプロフィールをしっかりとチェックします。

過去に働いた会社や働いたプロジェクトの成果物など、内容をしっかりと記載しなければ登録してもはじかれることがあります。

このプロフィール登録をクリアすると、クライアントのプロジェクトに参加ができます。

プロジェクトへの参加は入札制となっており、フリーランサーが募集されているプロジェクトを見て、自身が完了できる金額で入札を行います。

プロジェクトのオーナーは金額と、フリーランサーのプロフィールを見て、案件の交渉をしてきます。

プロジェクトは一括払いのほか、マイルストーンを設定して分割払いが行われたり、時給制で支払われます。

日本語に関わる仕事もあるので、そういった内容であれば、日本人でも仕事が受注しやすいですが、英語のみ使用で開発などの専門スキルを活用したプロジェクトを行う場合は、非常に競争が激しいです。

まず物価が安い国からの応募も多いため、英語のみの案件は軒並み価格が低下しやすい印象があります。

そんな中で案件を受注する場合は、なるべく安い金額で入札する必要がでてきます。

しかし、日本ではなかなか受け付けられない価格になることもしばしばありますので、その場合は実績作りとして割り切っていくしかないかもしれません。

Freelancers.com(フリーランサーズドットコム)

Freelancers.comも有名なフリーランサー向けのプラットフォームです。

こちらは、オーストラリアに本社があります。

Freelancers.comからは、Upworkのように詳しい情報が発信されていませんが、登録しているフリーランスの人数は3400万人以上とWEBサイト上で紹介されています。

また、展開している国も非常に他国にわたっており、日本語版も用意されています。

Freelancers.comをクライアントとして利用した場合

筆者はFreelancers.comに、クライアントとして仕事を出したことはありますが、最終的に発注には至りませんでした。

特にFreelancers.comに問題があったわけではなく、上記のUpworkと同時に募集をかけて、最終的にUpworkのフリーランサーに依頼をしたため、Freelancers.comでは依頼をしなかっただけです。

使い勝手としては、とにかく仕事を出すまでの流れはFreelancers.comのほうが早かったイメージがあります。

特にたくさんの情報を記入することなく、すぐに案件を投稿することができました。

また、フリーランサーも様々な人が応募してきてくれました。

さすが3400万人のフリーランサーを抱えているということもあって、応募数は多かったように思います。

ただし、適任からの応募は少なく、仕事に関連のある言語を母国語に持つ人ではない、全く関係のない国からの応募が多数ありました。

そこで仕事を受注して、別のプラットフォームに投げるような方法を考えているのか、あるいはスパムかFreelancers.comが各クライアント案件に応募をしっかりと集めるためにやっているサクラのような応募なのか、という感じです。

この手の仕組みは、Upworkでもありました。

なお、上記のあまり関連のない国からの応募の代表格として「インド」がありましたが、あとで他のクライアントの募集をリサーチしていると、いろいろなことがわかりました。

インドの国の人は非常にアグレッシブに応募しているようですが、ほかのクライアントの案件を見ていると、全体的にインド人の仕事に対する不満があるようで、インド人はお断りという記載が多数ありました。

そして、その記載があるにも関わらず、また複数のインド人が応募をしているという状況もありました。

インドの人はすごく数学が強くてエンジニアなどが多く輩出される、という話は聞いたことがありますが、それはあくまでもある一つの側面で、別の側面ではこういった細かいところを気にしないような、自由気ままでアグレッシブなところもあるのか、と感じさせられました。

Freelancers.comでは筆者はプロジェクトを実際にやっていませんが、インド人の応募は少し避けた方がいいかな、という感じがしました。

Freelancers.comをフリーランサーとして使った所感

筆者は、Freelancers.comをフリーランサーとしても利用しました。

所感としては、フリーランサーが結構多く、案件を取りづらそうな感じがある、というところです。

日本語が必須になるような案件に絞って応募しましたが、日本人も少なからずいます。

また、日本語が必要となるプロジェクトは、かなり安い金額で入札(実際に仕事に応募する際は、ある程度決まったレンジの中で金額を入札します)しても、あまり返事も返ってこず、案件自体が実施されていないようなものも多かったと感じました。

いくつか小さな案件などは受注しましたが、日本語が関わる以外の仕事では、金額を高く交渉できる余地も少なかったため、金額が安くあまり魅力がないプロジェクトになりがちだったと感じました。

この傾向はUpworkに似ており、特定のプラットフォームに限らず、海外フリーランサーと競争する場合は、この価格競争は避けられないものだろうと推測されます。

UpworkとFreelancers.com、フリーランサーで使うならどっちがお勧めか?

ここが一番気になるポイントですが、筆者はUpwrokを強くお勧めします。

理由としては、Freelancers.comは、案件が公開されても実際に連絡が来ることが少なく、本当にクライアントから投稿された案件なのか、少し疑ってしまうことが多かったからです。

受注率でいうとUpworkも決して高くはなく、いくつも応募し、自身のスキルや経験とあったプロジェクトや、急ぎの案件に対してスピーディーに連絡をするなどの工夫があって、やっと受注が決まり始める印象です。

Upworkは連絡自体はいくつもありましたが、なかなか仕事が決まらないこともある、ということです。

それでも、連絡が来るということは、クライアントがアクティブに活動しているということでもあります。

ちゃんと考えてプロジェクトに応募し、プロフィールを充実させれば受注はできます。

ただFreelancers.comはプロフィールなどはいろいろ工夫しても、あまりクライアントとの会話が発生せず、どんなことを期待しているのかもあまり見えず、改善のヒントも見つかりづらかったと思います。

そういった観点で、筆者は海外でフリーランサーとして案件を受注する場合は、「Upwork」をお勧めします。

まずは、プロフィールの申請を突破するために、しっかりと自身の職歴をまとめてポートフォリオなどを紹介しましょう。

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