Bluehostサーバーのスピード・安定・サポート・価格はどうか?【筆者の評価】

筆者はBluehostヘビーユーザーです。

利用しているプランは安いシェアードのレンタルサーバーで、そこで10サイト以上管理をしています。

ここでは、実際にBluehostを使ってみた感想を紹介します。

使っているBluehostのプラン

筆者が使っているプランは、以下のプランのうち「Plus」というプランです。

サイトを複数管理し、かつ安いプランでBluehost上にサーバーを持とうとすると、「Plus」が最もお手頃です。

価格は「5.45米ドル/月」となっていて、転送量、ストレージ(SSD)、ドメイン数、DB数などはすべて無制限となっています。

レンタルサーバーを使う場合は、多くはWordpressを利用したブログでしょう。

筆者はMagentoやOpencart、Moodleなどのオープンソースで様々なサイトを作ったりすることもありますが、エンジニアではないので管理が難しく、結局Wordpressに戻ってくることが多いです。

個人でサーバーを使うのであれば、Wordpressが主流と思うので、この「Plus」プランでWordpressのサイトを複数運営した場合の評価を紹介します。

気になるサイトスピードは?

前提として、Wordpressのサイトスピードは遅くなりがちです。

もともと1ページを表示するのに読み込むファイルが多いことや、手軽にテーマやプラグインを選べてしまうところが、サイトを遅くしてしまっている要因と思います。

国内サーバーでWordpressで最も早いのは、おそらくさくら系列の「クサナギサーバー」でしょう。

WordPressのみに特化して言えば、このクサナギサーバーは恐ろしく速いです。

しかし、それ以外にもさくらや、海外のいくつものサーバーを使った筆者の感想としては、「Bluehostもなかなかに早い」ということです。

Googleのサイトスピードテストでテストをすると、クサナギサーバーはプラグインがなく標準のテーマを入れていた場合は、かなりの確率で90点以上のスピードをたたき出してきます。

さくらサーバーなども、多くプラグインなどをインストールしなければ、70-80点程度はアベレージで出してきます。

しかし、Bluehostも同じようなサイトであれば、80点以上、場合によっては90点近くまで出してきます。

(*アクセスしている場所によって、若干の差は出てくる可能性があります。)

WordPressのサイトスピードとしての前提ですが、少なくとも期待を裏切られることはまずありません。

WordPressサイトを運営するのであれば、Bluehostのスピードを不安に思う必要は全くないでしょう。

Bluehostは安定しているサーバーか?

Bluehostは総評として、とても安い一方でサービスが充実していて、一般の人でも使いやすい、というのがウリのようです。

しかし、それだけ安定しているのに安いと、どこかサービスに抜けている弱いところがあるのではないか、と勘繰ってしまいます。

その一つが安定性です。

24時間サーバーを監視しているわけにはいかないので、なかなか、気が付かないかもしれませんが、シェアードのレンタルサーバーの場合、同じ区画に入っているサイトへのアクセスの状況によって、一時的にこちらのサイトのスピードが落ちたりすることはあります。

長時間ダウンしているケースはほとんど見かけませんが、動いていてもちょっとスピードが落ちている時間が長い、などのことがあると、サイト利用者の使い勝手の点やGoogleからの評価の点で不安ですね。

私も常に監視しているわけではありませんが、日本の夜のピーク時間などに少し遅くなっているような感覚はあります。

ただし、一瞬アクセスが遅いと思っても、何度かアクセスしてみると、30秒もたたないうちに通常スピードで反応してくれます。

サーバーの場所はアメリカといわれており、日本の夜10時はアメリカでは朝9時で、午前中にアクセスが多く集中しているとも考えずらいです。

筆者のサイトもそんなに常時アクセスがあるようなサイトではありません。

なので、一緒に入っているほかの利用者のサイトの影響ではないかと思っています。

こういった影響はシェアードのレンタルサーバーであれば、可能性としては考えられることです。

ただし、おそらくBluehost側で、こういった高負荷の状態にアクセスを適切に捌いたり、一時的に増設などをして負荷対応できる状態を作っていると思います。

ダウンタイムもほぼないと思われるので、安定性については技術の進歩もあって、どこのホスティング会社でもあまり心配するほどのことではないかもしれませんね。

丁寧で様々なことを対応してくれる素晴らしいBluehostサポート

筆者が個人的にBluehostを押したい最も大きな理由は、このサポートの手厚さにあります。

まず24時間いつでも、Bluehostの担当者とチャットができ、問題を相談できます。

会話は英語になってしまいますが、チャットということでそこまで英語ができなくとも、Google翻訳などを使えばなんとかなるでしょう。

向こうもお客様対応ということで丁寧にしてくれるので、心配せず多少荒い英語でも相談してしまいましょう。

筆者はいくつかサポートで、困った課題を解決してもらっています。

例えば、SSLは無料で利用できるのですが、なかなかページが見当たらないときにチャットをすると、オペレーター側でやってくれます。

日本の大手通信会社や銀行、カード会社などで、Q&Aサイトを延々と調べさせられたり、メールでリンクが送られてくるという渋い対応をされた経験と比較すると、このオペレーターのサポートは非常に丁寧です。

サポート終了後は毎回サーベイがあり、Bluehostがサポートに力を入れていることがひしひしと感じられます。

その他にはSSHのアクセス権をもらったり、サーバーのアプリケーションのバージョンを変えてもらったりと、いくつかお願いしましたが、すべて対応してくれました。

オペレーターが対応できなくとも、担当部署と確認し、すぐに対応してくれるという徹底ぶりです。

そして、何より私が感動したのが、「Plus」プランの一番下に書かれている「Spam Experts」のサポートです。

(*私が使い始めたときは、このサポートはなかった気がします。)

筆者は、Bluehost上だけでなく、さくらサーバー上のサイトで、Wordpressサイトを中心に、何度もハッキング被害を受けています。

主なハッキングとしては、サイトにアクセスすると無理やりリダイレクトされて変なページに飛ばされたり、ホワイトアウトさせられるようなハッキングです。

かなり秀逸で、スパムに感染すると大量のスパムファイルが取り込まれますが、ファイル名含めて、一見しただけでは本当にわからないです。

ハッキングされるたびに、過去のバックアップなどを使って復元していましたが、かなり面倒でした。

しかし、一度Bluehost上でハッキングを受けた際は、Bluehostのサポートに相談すると、スパムを検出してくれて、削除すべきフィルをリストアップしてくれました。

これまでデータをすべて一度削除する以外に方法がなかったため、このリカバリーは本当に助かりました。

さらに、このスパム検出のサポートも、こちらでスパムを確認してからスパム検出を依頼したのではなく、サイト上でエラーがでてしまい困って相談したとこらから、Bluehostサポートがスパム検出を管理して、アドバイスをしてくれました。

このスパムに感染した際、サイト上には「Phpのバージョンをアップしなければサイトが動きません」というエラーが出て、この指示に従ってPhpのバージョンアップを行おうとしました。

しかし、管理画面から何度ボタンを押してもバージョンアップが反映されず、BluehostのサポートにPhpのバージョンアップを依頼したがきっかけです。

その際、Bluehostサポートが調査して初めて、筆者が借りているサーバーがスパムに感染していることがわかりました。

スパム除去作業はすぐに完了し、Bluhost側で感染したファイル名をリストアップしたテキストファイルを一つサーバーにおいてくれます。

それを参照して、ファイルを全て削除し、再度Bluehostにスパム検出作業をしてい問題が検出されなければ、スパム駆除は完了です。

筆者としては、このサポートがあって非常に助かりました。

様々なことをすぐに相談できる体制もそうですし、こういった専門的でなかなか普通の人ではできないようなサポートをしてくれるところも、筆者として非常に満足しているポイントです。

Bluehostの価格は安いのか?

最後に、Bluehostの価格についてみてみたいと思います。

「Plus」のプランは、「5.45米ドル/月」となっています。

これに相当するプランをさくらサーバーで上げると、おそらく「スタンダード」プランに相当すると考えられます。

さくらサーバーの「スタンダードプラン」では、転送量80GB/日、ディスク容量100GB、ドメイン数100個、MySQL20個とそれぞれ制限がありますが、月額費用は515円となっており、Bluehostの「Plus」プランと比較すると、少しだけ安くなっています。

このさくらサーバーのスタンダードプランの制限ですが、Wordpressのサイトをつくる場合はほとんどのケースでMySQlを利用しますので、MySQLが20個しか使えないとなると、サイトの数は20個という制限を受けてしまいます。

しかし、ディスク容量は100GBで、動画など余程大きなデータを大量に格納するようなサイトにしなければ、基本的に容量がいっぱいになることはないでしょう。

それは転送量も同じで、1日で80GBの転送を行うサイトは、かなり規模が大きいか動画などを配信するサイトになると想定されます。

そういったサイトはこのさくらサーバーのスタンダードプランではもともと向かないので、そういった使い方をする人も少ないでしょう。

そう考えれば、さくらサーバーのスタンダードプランにも制限はありますが、これをすべて使い切ることはめったにないでしょう。

100円程度の差かもしれませんが、そんなに大きなサービスを構築しないのであれば、さくらサーバーのスタンダードプランのほうがお得かもしれません。

しかし、さくらサーバーのスタンダードプランでは、スパム駆除サポートは引き続き有料ですし、24時間チャットでサポートしてくれるようなカスタマーサポートもありません。

ですので、そういったサポートを使いこなせて、かつスパム系の問題に不安がある人であれば、Bluehostも決して高くはなく、むしろサービスとしては充実しているものと考えられるでしょう。

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